お墓についての豆知識

ここではお墓の豆知識についてご紹介をさせて頂きます。

 

石碑(本体)について

和 墓

昔からある、皆さんのなじみある形のお墓だと思われます。
正面には「〇〇家之墓」「南無阿弥陀仏」などと入れ、名古屋地方では裏面に建立年月と建立者のお名前を彫ります。
その他、家紋や花柄も刻印します。


規格サイズとして八寸、九寸、尺角がよく見られ、その規格の図り方は「〇〇家之墓」と彫ってある部分(棹石)の前面の幅が24~25cmなら八寸となります。
また、総丈は時代によって、そもそもの大きさや追加された部品が有る為、異なりますが、現在の八寸ですと135~150cm程度が目安です。

二世帯など苗字の違う方々で使われる場合、表面は「〇〇家之墓」ではなく、「先祖代々之墓」やその宗旨・宗派にのっとったお題目を書きます。


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洋 墓

最近、一般的になってきた形のお墓ではないでしょうか。

お墓の正面に彫ります文字が横書きの為、横型とも呼ばれます。
洋型と申しましても完全な洋風のお墓ではなく、和型墓石の亜流になりますので、彫る図柄や納骨方法・機能は和型と大きく異なりません。


和型が石碑正面(棹石)に「〇〇家之墓」と彫るのに対し、彫り面の都合上、洋型は「之墓」を省略する事が多い一方、「和」「絆」「やすらぎ」などの言葉を添えたり、花柄を彫る事もあります。
二世帯でお使いになる場合、苗字を入れずとも「和」などの文言だけを彫りましても違和感がない為、二世帯墓として選ばれる方が多いのも特徴です。
下記にご紹介する「墓誌」を付けない場合、亡くなった方の史料は背面に書くことになりますので、墓地によっては見難くなるのが欠点としてあります。
石碑のサイズ・高さに統一性がない為、お墓によって大きさがかなり異なります。
重心が低く、地震に強いと考える人も多いようです。



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デザイン墓

上の2つとは大きく形の異なるお墓もございます。
和洋折衷の形であったり、彫刻を施したりと多種多様に、ご家族の好みに合わせてデザインされるお墓です。

 

お墓の形に関しましては神道など宗派によって決まった形のある事もございますが、(納骨空間の確保など若干の制約はあるものの)基本的にご家族のお好みの形で作られることが多いようです。
加えて、霊園によりましてはある程度、形状の指定がある場合もございますので、デザイン墓が建立できない場合もございます。石碑の形に関し、ご心配な場合、お寺など祭祀者の方とご相談ください。




と、大まかにお説明いたしましたが、石碑に関しましては上記以外にも五輪塔・宝筐院塔など伝統的な形も様々ございますので、ご興味がございましたら、コチラまでお尋ねください。

石碑に関しましては、近日中にブログにて、もう少し詳しく書く予定です。


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石碑以外の付属物について

先の項目以外にお参りに際し、必ず必要ではございませんが、よく見かける付属物のご紹介です。

墓 誌


故人の戒名・法名や命日、生前のお名前、年齢などを刻む石板です。
石碑の追加物となりますので、石碑に加えた敷地の大きさが必要になってきます。
人数が多く書ける為、子孫繁栄を願う意味もございます。


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塔婆立


宗派によりましてはお葬式から四十九日法要の時やお盆の施餓鬼供養に塔婆をいただけますので、その塔婆を建てておくための道具です。
要・不要は宗旨宗派によります。


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芝台・外柵

墓地の敷地に石碑を建てるだけでなく、嵩上げの意味や境界を明確にしたり、防草などの意味を兼ねて、敷地いっぱい作る外枠(囲障)です。
1m程度の石碑の下のみに付ける物を芝台、それ以上のサイズの物を外柵と呼んでいます。



石碑の造り以上に多種多様の形状があり、敷地の大きさやお好みの高さなどで形が異なってきます。


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石材の選び方

産地の話

お墓に使われる石の採れる場所としましては大きく分けて、国内と国外に分かれます。

国外では中国が一番種類が豊富で、次にインドなどが続き、その他にはスウェーデン、フィンランド、南アフリカなど世界各国の石がお墓として加工されております。

国内は現在ですと白からグレー系が色見の石材が多く、外国は白系や黒系、緑、ピンクなど多種多様の石材が採れますので、色々見て頂ければ、お家にあった石材がきっと見つかるのでないでしょうか。

日本は大陸がこそ、そこまで大きくありませんが良質な石材が採れる為、産出箇所が多いのが特徴です。
国内産の石材は国内で採掘・加工がなされる為、他の国と比べるとお値段が高くなるのがデメリットとしてあります。
やはり一番人気のある産地となっております

中国は種類が豊富で、お値段もお手頃なものから品質の良い少し高級な石材がございますので、外国産では一番よく使われる産地となります。

インドは黒や少し緑の入った石材が多く、品質は平均して良いとされ、近年では人気が出て参りました。


よくお問い合わせいただく、外国産の石材をお墓に使用する不安に関しましては、当社では使用する石材次第だと考えております。
国ではなく、そこで産出されたどの石材を使うか。
どの石材が現在は安定しているか。
国内の石材は石自体の品質の良さもさることながら、産出元の方々の厳しいチェックと加工所の検品の元、お墓になっております。
それがあってこその日本の石材の安定。
長縄石材では国内の石はもとより、外国の石材も自社基準により品質の管理をしておりますので、お墓の建立にはご満足いただけると信じております。

当社展示場には色々な石材が常時、展示してございますので、お気軽にご来店くださいればと思います。


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石の話

石の品質は圧縮強度・吸水率・見掛け比重で算出される他、きめの揃い方などで、はかられます。
圧縮強度は面積当たりの耐荷重を、
吸水率は乾燥状態に置いたある石材がどの程度、水を含むのかを、
見掛け比重は体積あたりの重さを指しております。
調べればどの石材もこれらの数値は公表されておりますが、天然物で有るがゆえに同じ名前の石材でも採掘する位置や時代、測定する方向によってバラつきがございますので、数値はご参考程度に留めておかれるのが宜しいのかもしれません。


また、硬いように思える石も水分を含み変色(シミ)はします。


一概には言えませんが、吸水率が低いほど石は水分を含みにくく変色はしなくなり、色が濃いほど変色も目立ちにくくなります。
水分によるシミは石材内部に入り込んだものですので、お掃除をしても消えることはありません。
石の変色が気になる場合、色の濃い石材や硬い石を選んでおく方が良いのかもしれません。

 

水垢などは上記の水分の変色とは違い、お掃除で取ることは可能です


上の写真の縁の黒みがかった所が水垢です。
予防法としましては水拭きなど日々のお手入れが一番、効果的があります。
お墓は野さらしですので、石材の選択によって水垢を予防することは困難だと思われますが、車などと同様に黒と白の中間色の石材は比較的水垢などが目立ちにくいかもしれません。



石の選択に関しましては、その時代の品質の安定具合などここでは説明しきれない部分も多くございますので、ご質問などございましたら、お気軽にお問い合わせ頂ければと存じます。


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字彫りの時期

石碑や墓誌などへの字彫りは納骨時に合わせて終わらせておく事が多いようです。
宗旨宗派・地域・字彫りをする部位により異なりますが、お寺などによる工事前・後の祭祀が営まれる事もあります。
工事日数としまして、(上記の祭祀のある場合はそれ以降で)2週間程度、頂いておりますのでご注意ください。


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石碑のお手入れ

お墓は日々、風雨にさらされており、汚れ・風化しやすい状態にあります。
汚れの大半は水垢が原因とされ、水垢を経て、石面は侵食され風化していきます。
お墓に石を使う良さとして、年月を経ても無くなる事がないという点がございますが水垢は気になるもの。
市販品でも専用の掃除道具は販売されておりますが、シミなどになってしまいます場合もございますので、長縄石材はその予防として絞った雑巾・スポンジなどによる水拭きが一番、効果があると考えております。
雨は日々、降りますので毎日は水ぶきは出来ませんが、お参りに参られた折には簡易で結構ですのでお掃除いただければ、石碑のツヤは長持ちします。
簡易の掃除時には水平面を重点的に拭いていただければと思います。

また、風化は石碑自体の品質による所が大きいとも言われております。
風化の事前の対策として、石材選びの際に少し硬めの石材を選んでおくのも良いかもしれません。
碑に使用する材料は天然の石であるが故、一長一短あります。
石の選定時に迷いましたら、長縄石材にご相談ください。

字の彫ってある箇所にはよく見えるようにとペンキが入っている事が多々あります。
石とペンキは吸着力がそれほど強くない為、数年で少しずつ剥れてきてしまい、彫り面が汚く見える事もございます。
ペンキの大部分が剥がれ、字彫り箇所が気になりましたら、汚れを落とし、ペンキを塗り直すとより綺麗になります。
この作業は各々でされる場合もありますが、依頼がございましたら、長縄石材も色入れを致しますので、その際はご相談ください。


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